クリーチャー
この人型生物は人間に比べれば少し背が低い。丸々と太った身体は細かい鱗に覆われており、ずんぐりとした、あるいは膨れたような外見をしている。腕と脚は細く、しなやかと言ってよいほどである。その先には、ヒレのように見える大きな手と腫れた足がついて…
レイスは怨念や妄執から発生したアンデッドである。高い知性を持つが、意思のほぼ全てが生ある者への恨みである。レイスの身体は物質界と霊界の狭間に存在しているため、物理攻撃のほとんどが何の効果もない。またレイスは致命的な接触を持つので、近距離で…
ゴーレムは、魔法使いによって製造される動く像である。ゴーレムは造られる材料によって性能が大きく違う。コンゴウ国のゴーレムは花崗岩で造られており、白竜セルシュトリオンを倒した剣豪ライカを象っている。平時はコマンドを与えられず英雄像として祀ら…
レンダーは知性ある魔法のグレートソードである。 半世紀ほど前に殺戮の神ベハル(Bhaal:バールとも発音される)の狂信者によって鍛えられた。創造主は己の破壊衝動を永遠のものとする為に、自らの魂を込めて槌を打ったという。完成した剣は自我を持ち、断末魔…
「Brotherhood of Hideous (醜き兄弟団)」は、ヴェラダインの北東部を荒らしまわっている山賊団である。首魁はハーフオークのバラック。彼が荒くれ者達をまとめ上げ、オークやゴブリンの部族も手下に加えて、今やパルムフェンスの脅威となりつつある大盗賊団…
フィルスネイカーは、灼熱のマグマを住処とするクリーチャーである。死ぬまで成長を続け、通常は母体となる一体を中心に、蟻のような生態系を育む。マザー・フィルスネイカーは溶岩の中で数百個もの卵を産み、孵化するまでそれを守り続ける。フィルスネイカ…
ピクシーは、フェイと呼ばれる妖精族の一種である。 このものはとても小さなエルフに似ているが、その耳はエルフよりも長く、薄絹のような翅を持つ。 ピクシーは旅人を迷わせるのを好む、陽気なイタズラ者である。しかし悪のクリーチャーと対峙する際には、…
ホワイト・ドラゴンは、悪の性質を持つクロマティック(色彩)・ドラゴン族の中では、最も野生動物に近い。白竜と呼ばれ、クチバシ状の鼻先とトゲだらけの喉袋と、後方に曲がった一本の枝骨に支えられたトサカを備えている。ひんやりとした、かすかな化学薬品…
ウォーグは魔狼と呼ばれ、恐れられるクリーチャーである。体長5ft(約1.5m)、体高3ft(約0.9m)にもなる大型の狼といった見た目だが、野生生物のそれと見間違うのは危険だ。彼らはウォーグ語を話す知的クリーチャーなのだ。野生の狼がそうであるように、彼…
ハグ(妖婆)はとてつもない剛力を備えている。生来、呪文への抵抗力があり、独自の魔法を使うことができる。ハグはしばしば集まって”魔女団”を形成する。魔女団は通常、各種のハグそれぞれ1体ずつから成る。魔女団を形成することにより、ハグたちはばらばらの…
パルムフェンス周辺には様々な動植物がおり、ヘビの種類も豊富である。コンストリクター(獲物を締め付けて殺す)種は通常は攻撃的でなく、相手が立ち向かってくると逃げる。このスネークは餌を求めて狩りを行うが、大きすぎて締め付けが行えないクリーチャー…
アウルベアは、アウル(ふくろう)とベア(熊)を掛け合わせたような姿をしている。この危険なクリーチャーは、獰猛さで知られている。強い縄張り意識を持っており、自分のテリトリーに侵入してきたあらゆる生物を襲う。森に住むドルイドたちは、アウルベアの痕…
オーガ(人食い鬼)は、巨人の一種である。身の丈2ft(約3m)ほどの巨躯を生かした力任せの攻撃をする。と言うのも、彼らは賢くない生物なのだ。何かを生産する事はほとんど皆無で、奪い、殺し、食う。その愚鈍さを利用されて、より強力なクリーチャーの手下にな…
パルムフェンスにも法の及ばない地域が多い。無法の地で生きる人間は、奪って、争って、過酷な生存戦争を生き抜こうとする。彼らが生きるために、より強いものの手下となったり、誰かと共闘しようとするのは自然なことである。彼らに教養による徳や善の期待…
港町ヴェラダインでは、アティアグが地下水道に棲んでいる事を容認している。オチューが要所にある下水溜まりに棲んでいることで、効果的な汚物処理ができるからだ。またアティアグ自身も満足しているのか、滅多に暴れないため、不思議な共存関係を築いてい…
ドゥエルガルは、フェイルーンの下にあるもう一つの世界、アンダーダークの住人である。元はドワーフだったが、主神モラディンを裏切り、光の射さない地下世界に順応した結果、様々な恩恵を得た。 グレイ・ドワーフとも呼ばれる。ほとんどが禿げ頭で(女性で…
インプはデヴィル(D&Dではバーデズゥと称される)の一種である。九層地獄に住んでいる最も個体数の多い種族であり、主人である上位の悪魔たちの手先として、次元界を渡ってやってくる領事でもある。彼らの任務は様々だが、いずれも究極の目的は地獄の主の下へ…
下方次元界の中で語るも恐ろしき「九層地獄バートル」は、デヴィルたちの故郷、邪悪な魂の行きつく先、誰もがたやすく行ける場所である。この地に送られ、幸いにも形を得ることができた魂がレムレーである。このびちゃびちゃした肉塊は、精神を持たず、他の…
エターキャップは、大きく突き出た太鼓腹に細長い手足をした人間大の二足歩行生物である。体色は紫で、腹部は白みがかっている。両手は地面に届くほどに長い。手には指がなく、大きな黒い爪が2本伸びている。足にも指ではなく2本の爪がある。極端な猫背で、…
宙を浮く巨大な脳髄という気色悪い外見であるグレルは、“彼方の領域”と呼ばれる異世界から到来した捕食者である。ダンジョン、地下通路、人里離れた洞窟など、決して光のささない場所に棲む。あらゆる種類の人型生物を好んで狩る。グレルは獰猛な捕食者であ…
グールは「食屍鬼」と呼ばれているように、腐肉を貪り食う人型アンデッドである。このおぞましい行為にふさわしい、恐ろしげな外見をしている。頭髪は所々にわずかに残っているか、全て抜け落ちている。ほとんど骨と皮だけの身体は、イボだらけだったり、曲…
オークは、生き延びるためには可能な限り広い領土を征服しなければならないと妄信している。そのため周囲のクリーチャーと不和を生じる。彼らは絶えず、人型生物諸種族(オークの他部族も含まれる)と戦争しているか、さもなくばその準備をしている。オークは…
コボルドは、小型の直立したトカゲに似た爬虫類型クリーチャーだ。身長は2~2.5ft(約60~75cm)で、体重は35~45ポンド(約16~20kg)ほど。目は赤く輝いており、うろこ状の皮膚は、赤錆びた茶色から黒錆のような色まで様々である。ボロ服をまとい、手製の原始的…
ウルフは、そのしつこさ、ずる賢さで悪名高い、群れをなす狩人である。ウルフのよくやる戦術は、相手の眼前に数匹を送り、群れの残りがそれを取り囲んで、側方や後方から攻撃することである。機会をみて噛みついて体重をかけて押し倒し、一斉に襲いかかる。 …
ヘル・ハウンドは大きな犬のような姿だが、それが通常の犬とまるで違うことがすぐ分かる。地獄の炎をチラチラと口端から滲ませ、暗闇のような胴体の中に、血のように赤い目が輝いている。 ヘル・ハウンド(地獄の猟犬)は腕利きのハンターである。獲物を音もな…
ガーゴイルは、翼のある人型生物といった姿だが、見るも醜く歪み、頭には角がある。肌はまるで石のようであり、しばしば石像と間違えられる。獰猛な空飛ぶ捕食者で、自分より弱いものをいたぶるのが大好きである。生来の姿を利用し、高所にある石像に化けて…
アレイニアは、人型生物形態、蜘蛛形態、中間形態の3つへの変身能力を持った知性あるモンスターである。人型生物形態は、小型か中型でいつも決まった外見と特徴を持つ。この形態では噛みつき攻撃、蜘蛛の糸、毒を使用できない。蜘蛛形態は、モンストラス・…
ライカンスロープは、動物に変身できる人型生物や巨人のことである。 人型生物形態、動物形態、中間形態の3つへの変身能力を持つ。 人型生物形態では同種族の好む戦術と武器を使用し、やや攻撃的な傾向がある。その動物の知覚能力(鋭敏嗅覚や夜目)を備えて…
ブラック・ドラゴンは、悪の性質を持つクロマティック(色彩)・ドラゴン族の中でも、最も歪んだ性格をしている。常に不機嫌で、ずる賢く、悪意に満ちている。別名”スカル・ドラゴン(骸骨竜)”のとおり、骸骨じみた顔をしている。若い黒竜の鱗は薄く小さく、つ…
ダイア・ウィーゼルは、同種の生物の巨大版である。通常サイズのイタチがそうであるように、優秀なハンターであり、攻撃的で無限の活力を持つ野生動物だ。 しばしば下水道のネズミ退治をさせるために、人間に飼育されていることもある。また小型サイズの生物…