パルムフェンス キャンペーン

D&D3.5 オリジナルキャンペーン資料

DnD5e「腐敗の影」第三回

■参加キャラクター

(1)アグン        :ヒューマン、男、ローグ
(2)ウォレン・ダブルロック:ディープ・ノーム、男、ウィザード
(3)ケイレス       :ウッド・エルフ、女、ドルイド
(4)スワロー       :タバクシー、女、バード
(5)ルチェ・ソワーレ   :ヒューマン、男、クレリック[アモーネイター]

 

■前回まで

再開発中の開拓地・ファンダリンの町に着いた冒険者たちは、ネズミの大量発生で町に病が広まっていることを知った。宿屋の主人トブレンと果樹園の主ダランに依頼され、ネズミ問題を解決することになった。

住人達から話を聞くと、テオミナ川の支流の一つの洞窟が怪しいと分かり、洞窟内へと進んだ。トログロダイトを倒し、巨大なクモを倒した冒険者たちは、さらに深部へと進んだ。

■行き止まりと隠し通路

滝の洞窟から少し進むと、洞窟は行き止まりになっていた。よくよく探索すると、人為的に崩された通路が二つあり、小型クリーチャーなら通れるほどの小道が作られていた。またそれとは別の狭い通路も見つけた。

小道はもろい砂岩を崩して作られており、下手に手を加えると崩落する恐れがあった。そしてそれは、そうなるように意図されているのだ!

 

■鉱脈

背が小さく、隙間で自由に動け、かつ上級暗視を持ったノームのウォレンが探索し、狭い通路の先が未発見の鉱脈であることが分かった。ウォレンはそこで未加工のルビーの原石を発見する。

 

■ゴブリンの巣

人為的な小道の先は、トログロダイトを警戒して作られたゴブリンの巣になっており、そこには大量のネズミもいた!目的の場所はここで間違いなさそうだ。

タバクシーの中でも体格のよいスワローには、北の小道が狭すぎると考えた冒険者たちは、東の小道に身体を押し込んで進もうと考えた。

 

しかし鼻の利くネズミに嗅ぎつかれ、戦闘が始まってしまう!!

ネズミを飼いならしているゴブリンたちは、ストーンヒルの宿屋で出会った冒険者たちが言っていた、群れから離れた(追い出された)ゴブリンたちであろう。やせ細っており、粗末な剣と鎧で武装している。

彼らはトログロダイトが襲ってきたと早合点し、ネズミと共に襲い掛かってきた!

 

ゴブリンとネズミは数こそ多いものの、一体一体はひ弱な生物だ。次々と新米冒険者たちの研ぎたての刃の餌食となっていく。またウォレンが隘路に敵を誘い込み、自分を危険にさらしながらも、範囲魔法で一気に勝負を決めた。

 

■ファンダリンへの帰還・新たな冒険の始まり

冒険者たちの活躍で洞窟からやってくる脅威は排除された。これで新たに病にむしばまれる町人は出なくなるはずだ。ファンダリンの町はゆっくりと平和な町にもどる……はずだった。

冒険者たちが依頼を成功させて戻ってくると、トブレンとダランは大喜びで君たちを迎えた。この依頼は、君たちが信頼できる者たちであるか確かめるのに、ちょうど良いものだったようで、二人は顔を合わせてうなずいた後、この町で起こっている真の脅威について話し始めた。

再開発が始まったばかりのファンダリンの町は、まだ警備機構に乏しく、外からやってくる危険に対して無防備に等しい。ここまで手に入れた町の富も、盗賊の一団によって容易に奪われてしまうだろう。

 

■古き盟約の守り人

トブレンの宿には、シルダー・ホールウィンターと言う老騎士が宿泊している。彼はつい最近ゴブリンの住処から、冒険者たちによって助け出された。

シルダーは『領主同盟』という、古い正義の誓いを守ろうとしている組織の一員である。『領主同盟』とは、王(統治者)のいないパルムフェンス地方で、正義を守ろうとする有志たちによって作られた組織だ。彼らの組織は、ここファンダリンを守護しようとしており、そのエージェントとして彼がやってきたのだ。

しかしゴブリンの計画的な犯行によって、彼は囚われの身となってしまった。ここファンダリン周辺で、ゴブリンが何かしらの意図をもって活動しているらしい!

 

■赤印組(レッド・ブランズ Redbrands)

ファンダリンの町全体を、目に見える形で脅かしている問題が、赤印組の横暴である。彼らは盗賊や山賊のよせ集めであり、無法者の集団である。メンバー全員が赤いローブを着ているので、赤印組と呼ばれている。

彼らは町外れの酒場によく出入りしており、また郊外にあるトレセンダー屋敷跡の地下をアジトにしている。気まぐれに町にやってきては、難癖をつけて金品を奪ったり、暴力をふるったり、無法の限りを尽くしてしている。しかし臆病者で利己的な町長のハービン・ウェスタは何もしようとしない。

また赤印組が勢力を伸ばした背景には、「ガラス杖」と呼ばれるリーダーの存在が大きいようだ。

 

■オールド・アウル・ウェルの怪

ダランによると、ファンダリン北東の丘陵地にいる鉱夫たちから、誰かがオールド・アウル・ウェルと呼ばれる廃墟を掘って回っているという話を聞いた。気味の悪いことに、何人かの鉱夫たちがアンデッドに襲われ、その一帯を追われているという事実である。オールド・アウル・ウェルはファンダリンから徒歩で2-3日の所にある。廃墟は古代魔法王国ネザリルの遺跡であり、かつての監視塔であった。もしかしたら何か危険な魔法が眠っているかもしれない。ダランはそこへ行き、誰が何をしようとしているのかを探ってくれる勇敢な冒険者を探していた。

 

ファンダリンの町は、他にもいくつかの問題を抱えているらしく、獅子盾商会の女主人・リネンも何か悩みを抱えているらしい。冒険者たちが活躍するべきだろう。