パルムフェンス キャンペーン

D&D3.5 オリジナルキャンペーン資料

Brotherhood of Hideous (醜き兄弟団)

「Brotherhood of Hideous (醜き兄弟団)」は、ヴェラダインの北東部を荒らしまわっている山賊団である。首魁はハーフオークのバラック。彼が荒くれ者達をまとめ上げ、オークやゴブリンの部族も手下に加えて、今やパルムフェンスの脅威となりつつある大盗賊団である。
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イリアナは、バラックの右腕の一人である。
街の噂によると、北方の蛮族たちの慰み者だったイリアナは、ある日主人の生殖器を食いちぎって殺害し、追われるように部族を逃げ出した。無慈悲な荒野で生き残ることを決意した彼女は、自分のためにどんな事でもやってきた。これまで自分を玩具にしてきた男達への腹いせか、彼女はひどくサディスティックな性格になっており、抵抗できない無力な相手をいたぶる事にこの上ない快感を得るようになっていた。
ある時イリアナは、噂に聞いた山賊団の首魁に取り入り、裏から組織を支配するつもりで、ある男に近づいた。しかし……男を殴り殺すための技、骨抜きにする技……彼女が磨いてきた手練手管のどれも通用しなかった。それがバラックだった。イリアナが初めて惚れた男だった。以来、彼女はバラックの右腕の一人として、また情婦として従い、師事するようになった。

イリアナ 人間 5LVバーバリアン / 2LVラヴィジャー
脅威度:7、中型サイズの人間、[混沌にして悪]
HD:5d12+2d10+7、hp55
イニシア:2、速度40ft(8マス)
AC18 (+2敏、+6ブレストプレート+1)
接触12 / 立ちすくみ16、基本攻撃+7 / +2、組み付き+10
近接攻撃+12 (1d12+5 /19-20*2、魔剣レンダー)
全力攻撃+12 (1d12+5 /19-20*2、魔剣レンダー)
および+7 (1d12+5 /19-20*2、魔剣レンダー)
遠隔攻撃+10 (1d10+2 /19-20、+2コンポジット・ロングボウ) 120ft(24マス)
接敵面/間合い:5ft / 5ft、SV頑健:10 / 反応:3 / 意志:2
16+3,敏14+2,耐13+1,知9-1,判12+1,魅10+0
《激怒2回/日》《直感回避》《罠感知+1》《直感回避強化》
《苦痛の接触1回/日》《恐怖のオーラ10ft1回/日》
<威圧+2><聞き耳+3><視認+3>
《強打》《武器破壊強化》《武器熟練:グレート・アックス》《威圧の激怒》
登場シナリオ:第8話
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バーナルは、暗黒の月の女神シャアに仕えるクレリックである。
裕福な家庭の三男だったバーナルは、何不自由なく暮らしてきた。自分の望みが全て叶うような生き方だった。他者を見下げ、常に優越感に浸って生きてこれた。彼をたしなめる存在は誰一人としていなかった。
だが青年期に、ついに我儘の通らない出来事が起こってしまう。些細な不始末を仕出かした町人をいじめているのを、通りすがりの冒険者咎められた。絶対的な正義から湧き上がった正論をぶつけてくる旅人に生理的嫌悪感を抱き、そいつのプライドをズタズタにしてやろうと若きバーナルは突っかかったが、旅人は彼の後押しである家柄を気にすることなく、バーナルを返り討ちにしてしまう。拭えぬほどの恥辱にまみれ、発狂しそうになるほど彼は怒り狂った。しかしバーナルと冒険者の力の差は圧倒的だった。
バーナルはその見知らぬ旅人、太陽の聖印を胸に下げたラサンダーのクレリックを恨んだ。力を求める彼に声をかけたのが、欲望と復讐の女神シャアだった。バーナルはあの時の恥を思い出すたびに、シャアの秘密の儀式に参加し、生贄を捧げ、自分が得た力に愉悦し、正義とそれを信奉する者たちを憎んだ。やがてバーナルは、自分の邪悪な信奉と儀式が人目に触れる前に故郷を出た。
バラックとは海賊時代に知り合った。獰猛な勇者であるバラックを見たとき、バーナルは女神シャアからの啓示を受けたと思った。以来、彼はバラックの側近の一人として、彼の野望と自分の欲望を叶えるため、敬愛する女神シャアの創世する世界の実現のために、悪の道を進んでいく。 

バーナル 人間 7LVクレリック(シャア 悪 / 暗黒)
脅威度:7、中型サイズの人型生物、[秩序にして悪]
HD:7d8+14、hp46
イニシア:-1、速度20ft(4マス)
AC20 (-1敏、+9フルプレート+1、+2鋼鉄製ヘヴィ・シールド)
接触9 / 立ちすくみ21、基本攻撃+5、組み付き+6
近接攻撃+7 (1d8+1 /*3、高品質ウォーハンマー)
全力攻撃+7 (1d8+1 /*3、高品質ウォーハンマー)
遠隔攻撃+4 (1d /19-20、+2コンポジット・ロングボウ) 120ft(24マス)
接敵面/間合い:5ft / 5ft、SV頑健:7 / 反応:1 / 意志:8
13+1,敏8-1,耐14+2,知10+0,判16+3,魅12+1
《アンデッドの威伏1日4回》《任意発動》
<交渉+7><呪文学+5><精神集中+6><知識:次元界+2><知識:宗教+3><知識:神秘学+3><知識:歴史+3><治療+6>
《戦闘発動…<精神集中>+4》《回避》《ポーション作成》《巻物作成》
悪:[悪]呪文を術者LV+1、知識:《無視界戦闘》
クレリック呪文(難易度13+呪文LV)0LV呪文:6、1LV呪文:5+1、2LV呪文4+1、3LV呪文3+1、4LV呪文1+1
登場シナリオ:第8話
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ゼモンは、悪の性質を持つハーフエルフのウィザードである。
取り換え子(チェインジリング)として、人間同士の間に突然変異として生まれたゼモンは、子供のころから両親に憎まれて育った。人間の父親は、生まれた子がエルフの血を引いていたことで、妻の不貞を疑った。母親もまたゼモンを我が子と思えず、愛情を注がなかった。呪われた子として村人たちも彼に近づかなかった。
元から狂っていた彼の人生の転機は、ある日酔った父親が自分たちの不幸を取り除こうと、いつものように彼にひどい暴力を振るおうとした時だった。きっかけはゼモンが拾ってきた子犬だった。ゼモンは子犬を守ろうとして初めて父の暴力に抵抗した。それは子供の小さな力であったが、酔った父親を倒すのに十分だった。倒れる際に置物の石器に頭をぶつけ、父親は絶命した。狂乱した母親は呪いの言葉を浴びせた。まだ幼かった彼の心がそれらを受け入れることはできず、ゼモンは暗い夜の森へと走り出した。少年の浅はかな行為は安易な死に辿り着くはずだった。しかし失意の彼が森で出会ったのは、たまたま秘術に使う薬草を採りに来ていた魔法使いだった。悪のウィザードの(ほとんど奴隷に等しい)弟子となったゼモンは、ろくに魔法を教えようとしない師の目を盗んでは、魔法の魅力に取り憑かれていった。
数年後、彼らが暮らすダンジョンに魔法の宝を求めて盗賊たちが侵入した。彼らは番犬代わりに共棲していたゴブリン族を難なく倒し、数々の罠を避け、ついに彼らの元へとやってきた。師は身の程知らずの者たちを邪悪な魔法で殺した後、ゴブリンの代わりにダンジョンを守るゾンビにするつもりだった。師が精神を集中している隙を狙って、ゼモンは懐に潜ませていた短剣を師の身体に深く埋めた。ゼモンは自由と師の溜め込んだ魔法の知識を手に入れた。以来、彼は押し入ってきた盗賊バラックたちと行動を共にし、自らの力の研鑽に勤めている

ゼモン ハーフエルフ 8LVウィザード
脅威度:8、中型サイズの人型生物、[混沌にして悪]
HD:8d4+9、hp29
イニシア:6、速度30ft(6マス)
AC14 (+2敏、+1ブレイサーズ・オブ・アーマー、+1リング・オブ・プロテクション)
接触12 / 立ちすくみ12、基本攻撃+4、組み付き+4
近接攻撃+4 (1d6 /*2、クオータースタッフ)
全力攻撃+4 (1d6 /*2、クオータースタッフ)
遠隔攻撃+5 (1d8/19-20*2、ライト・クロスボウ) 80ft(16マス)
接敵面/間合い:5ft / 5ft、SV頑健:4 / 反応:4 / 意志:7
10+0,敏14+2,耐14+2,知16+3,判12+1,魅8-1
《巻物作成》《使い魔》
<解読+9><呪文学+9><精神集中+9><知識:建築術および工学+5><知識:次元界+7><知識:自然+6><知識:神秘学+10><知識:ダンジョン探検+6><知識:歴史学+8>
《イニシアチブ強化+4》《1LV》《ポーション作成》《5LV》《6LV》
ウィザード呪文(難易度13+呪文LV)0LV呪文4、1LV呪文5、2LV呪文4、3LV呪文4、4LV呪文2
呪文表参照 (力術士 / 禁止:心術,幻術)
登場シナリオ:第8話
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バラックはヴェラダイン北東部を荒らしている大山賊団「Brotherhood of Hideous (醜き兄弟団)」の首魁であり、悪の勇者である。
おそらくオークが人間の女を犯して生ませた子であろう(自分の出自を知るハーフオークは稀である)。蛮族とオークと共に戦場で生きてきた。左目に大きな古傷があり、そのせいで左目が赤い。
野蛮人として生きてきた彼には道徳観念が存在しない。やがて山を降りたバラックは、戦闘の腕を買われて海賊の一員だったこともある。そこで船長が持っていた知識ある剣レンダーと出会い、彼にそそのかされるままに船長を殺し、海賊を追われることになった。ウズサロは彼に間違えられて逮捕されたのである。
その後パルムフェンス中で散々悪事を働いてきたが、手配書が回ってきたため、新天地を探してコンゴウ国に辿りついた。冒険者の襲撃を追っ手と勘違いしたバラックコンゴウ国を去った後、再び各地で略奪行為を行って悪名を上げた。オークの”ダーク・ウェブ族”の酋長を殺すと、そのまま族長として一族を掌握。そしてネイロス要塞を根城にしていたホブゴブリンの傭兵部隊”スプリンタード・スカル(割れた頭蓋骨)族”を威伏して手下に加え、要塞を拠点として勢力を拡大した。邪悪な異種族集団である彼らは「Brotherhood of Hideous (醜き兄弟団)」と呼ばれた。
巨大な悪の勢力の噂は影の中を走り、勝ち馬に乗ろうとならず者達が集まってきた。今や一大勢力となった”醜き兄弟団”は、ネイロス要塞では納まりきれなくなっていた。TRINITYが彼らを訪ねてきたのはそんな折だった。TRINITYはコンゴウ国に眠る魔法の炉を使うため、バラックの持つコンゴウの鍵が必要だったのだ。奇妙な同盟が結ばれ、バラックコンゴウ国を征服するために、TRINITYは封印された扉を開けるために、協力関係を築くことになったのだ。

”デス・アイ”バラック ハーフオーク 5LVバーバリアン / 3LVラヴィジャー
脅威度:8、中型サイズのハーフオーク、[混沌にして悪]
HD:5d12+3d10+9、hp60
イニシア:2、速度40ft (8マス)
AC19 (+2敏、+6ブレストプレート+1、+1アミュレット・オブ・ナチュラルアーマー)
接触12 / 立ちすくみ17、基本攻撃 +8 / +3、組み付き+12
近接攻撃+14 (2d6+7+1d6[電気] /19-20*2、グレートソード+1,+ショック)
全力攻撃+14 (2d6+7 +1d6[電気]/19-20*2、グレートソード+1,+ショック)
および+9 (2d6+7+1d6[電気] /19-20*2、グレートソード+1,+ショック)
遠隔攻撃+10 (1d10+2 /19-20、+2コンポジット・ロングボウ) 120ft(24マス)
接敵面/間合い:5ft / 5ft、SV頑健:10 / 反応:5 / 意志:3
18+4,14+2,14+2,8-1,10+0,10+0
《激怒2回/日》《直感回避》《罠感知+1》《直感回避強化》
《苦痛の接触1回/日》1d4+3追加ダメージ
《恐怖のオーラ10ft1回/日》10ft以内、全SV-2、4R持続
《残虐極まりなき傷1回/日》宣言、1d4【耐】ダメージ
<<威圧+9>><聞き耳+2><視認+1><忍び足+5><生存+4><知識:宗教+2><跳躍+4><登攀+4><動物使い+1>
《強打》《武器破壊強化》《武器熟練:グレートソード》
登場シナリオ:第8話

<※設定上のミス>
イリアナとバラックの上級クラス”ラヴィジャー(破壊しつくす者)”は、虐殺の神エリスヌルを信仰する者たちが辿りつく上級クラスである。しかし冒険の舞台となっているフォーゴトン・レルム世界では、エリスヌルはほとんど知られていない別次元の神である。従ってラヴィジャーのクラスが存在するのは設定上のミスである。