パルムフェンス キャンペーン

D&D3.5 オリジナルキャンペーン資料

第1話「A DARK AND STORMY KNIGHT (嵐の夜、闇の騎士)」

※本シナリオはDungeons&Dragons公式DLシナリオを改編使用しています。
■冒険の概略
ハーフオークのバーバリアン「ウズサロ」は、不慣れな文明社会で誤解を受け、近隣を荒らす盗賊団に間違われ、港湾都市ヴェラダインの正義を司るラサンダー寺院に投獄されてしまった!彼の無実を晴らすため、ハーフリングのローグ「ギャレット」は、以前に訪れた村で冒険者を志すラサンダー神官「アノーリオン」を迎えに行った。
しかしヴェラダインへの帰途で大嵐に遭い、同じく雨宿りを探す冒険者たちと共に、雷光に浮かぶ不気味な塔へと入っていく。
果たして塔ではいかなる危険が待っているのだろうか?
 
■参加キャラクター
(1) アノーリオン     :半エルフ、男、クレリック1(ラサンダー)/ファイター1
(2) カグヤ・スノーホワイト:半エルフ、女、クレリック2(ミストラ) 
(3) フィル・オニキス   :エア・ジェナシ、女、スワッシュバックラー1
(NPC)"駆け足"ギャレット :ハーフリング、男、ローグ2
 
 ■冒険ログ
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伝説級の大嵐は、旅人たちを弄ぶかのように勢いを増し、稲妻は轟音と共に天空を裂いて地上へ降り立ち、大地を砕いてしまう。光の神の御業か、邪神の誘いか、丘の向こうに雨宿りにうってつけの塔が見える。かつて入り口を塞いでいた大岩は、人智を超えた大嵐で砕かれ、君たちを招いているようでもある。
身体を打ち付ける雹を避けるために協力することになった冒険者たちは、不気味な塔の中へと入っていく。
 
この塔は邪悪な戦士たちの共同墓地であった。元々はヴェラダイン周辺を荒らしていたバグベアやホブゴブリンの戦士たちが葬られていた場所であり、数十年前はゴブリン族がこの塔を前線基地として勢力を築いたこともあった。ヴェラダインの勇者たちの活躍で盗賊たちは壊滅させられ、街の支配者は二度とこの塔が邪悪な者に使われぬよう、大岩で入り口を塞いだ……はずだった。その封印の大岩が破壊されてしまったのだ。
 
塔は腹をすかせた大ネズミの棲家でもあり、またそれらを捕食するモンストラス・スパイダーの糸が張り巡らされてもいた。邪悪な場所には異世界から招来したヴァルグイユも潜んでおり、石像の顔に擬態して襲い掛かってきた!!
未曾有の大嵐で明らかになった塔を再び利用しようと、ホブゴブリンの偵察隊も侵入していた。
危険を排除しながら最深部に向かうと、そこでは彼らの崇める偉大な戦士、バグベアのゾンビが目覚めていた!!愚鈍で単調な攻撃しかしないゾンビだが、急所がなく、痛みや恐れを感じずに襲い掛かってくる様子は、高い耐久力もあいまって、終わりの見えない戦いのようにも感じられた。
図らずも苦戦を強いられた冒険者たちだが、バグベアの英雄の武器を落とし、それを奪うことで有効打とし、ついにゾンビを永遠の眠りへといざなった。
 
激闘の果てに塔を攻略した冒険者たちは、過ぎ去った嵐のあとの清清しい陽光を浴びながら、虹の向こうにあるヴェラダインへ向けて再び歩き出した。