パルムフェンス キャンペーン

D&D3.5 オリジナルキャンペーン資料

チュートリアル「At a warehouse district (倉庫街にて)」

TRPGとDungeons & Dragonsのお試しとして始めたシリーズですが、好評につき本格的にキャンペーン・ゲームとして続けていくことにしました。冒険の舞台となる土地はオリジナル設定ですが、シナリオは市販されていたものを改変して使っています。

今回は新キャラクター2人によるチュートリアルとなっています。

 

■冒険の概略
穏やかな海に面している貿易都市ヴェラダインは、主に海運業で栄えており、日々たくましい商人たちによって様々な物産が届き、人の手に渡っては運ばれていく。それは品物だけでなく、人もまた海を渡り、渡ってくる。

はるか東方「ワコク」の地よりやってきたサムライの少女と冒険活劇に憧れて故郷を出たハーフリングは、この異国の地で何を見るのだろうか?

 

■参加キャラクター
(1) ???     :人間、女、サムライ3

 ※キャラクターシート紛失により名前不明

(2) ???     :ハーフリング、男、ローグ3

 

 ■冒険ログ

海運都市ヴェラダインは、人と荷物に溢れており、それに比例して問題事も多い。それらを解決するのが、金で雇われる冒険者たちだ。海を渡ってやってきた二人の冒険者たちは、新天地で期待と不安を抱いていると、さっそく彼らの腕を試す機会に恵まれる。

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最近ヴェラダイン倉庫街で『倉庫荒らし』が相次いでおり、幾人もの商人が被害にあっているらしい。事態を重くみた海運ギルドは、この悩ましい事件を解決したものに、いくばくかの報酬を与えるという。

この話に飛びついた二人はさっそく調査を始めると、真夜中に小型の生物が荷を郊外に運んでいたらしいという情報を得る。城壁の外に無許可で作られた建物群は、住民と認められていない者たちが住むスラムと化していた。その一つ、古い倉庫跡はもう使われなくなって長いというのに、真新しい鍵が取り付けられていた。

盗賊のスキルで鍵を開け、不審な建物に忍び込むと、直立したトカゲのような生物が短い槍にもたれかかって、眠そうに番をしていた。コボルドだ!!

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この小さなクリーチャーは、単体での脅威は低いが、生き残るためのズル賢さが発達している。どうやら彼らは容易にエサと財宝を得ようと、人間の町から盗むことにしたようだ。見張りのコボルドを倒し、彼らが掘ったのであろう穴へと入っていく。

臆病ながらも狡猾なコボルドたちは、暇があれば自身の巣穴を拡張したり、そこに罠を仕掛けることで一日を過ごしている。一本道の出来たての地下道だが、すでに侵入者を転ばせる罠が仕掛けられていた。稚拙な罠にイラつきながらも奥へ進むと、ひときわ大きな空間にたどり着く、その先には外に通じる登り道もあった。

彼らはこの広間で盗んできた荷を、まとめて箱に詰め込んでいた。ここは彼らの巣ではなく、簡易的に作られた拠点だったのだ。また愚かなコボルドには、彼らを労働力として使う者がいたのだった。

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ホブゴブリンだ!!ゴブリンの近親種であるが、もっと大きくて強い。戦いの技に長けており、鎧や武器も人間のように使いこなす。脅せば逃げるようなコボルドたちと違い、彼らは人間社会にとって危険な敵だ!

かくして戦いの火ぶたは切って落とされた!

隠れて矢を撃ってくるコボルド。回り込んで挟撃しようとするホブゴブリン。優れた指揮官のいる戦闘集団は、士気も高く、地形を利用し、自分たちの能力を最大限まで活かす、恐るべき軍団となる。

しかし冒険者たちは、鍛え上げられた戦闘技術で彼らを圧倒し、ホブゴブリンを倒し、逃げていくコボルドすらも見事に討ち、街の繁栄をわずらわせる脅威を排除した。

冒険者たちの見知らぬ土地であったが、ここでも彼らの腕と技が通用することを確認し、更なる冒険を求めるのであった。